当院の入れ歯治療

当院では、体を支える「噛み合わせ」にこだわった入れ歯治療を行っています。

人体の中でも、「頭」は大変重いパーツです。この頭を適切な位置に保持しているのが、上下の歯の噛み合わせです。しかし、歯が抜けたのを放置したりなどして、噛み合わせのバランスが崩れると、姿勢も崩れてしまい、全身にも悪い影響を及ぼします。歯のない方が入れ歯を入れると、姿勢が良くなることがあるのはこのためです。

また、人は力を入れるときに、奥歯をグッと噛みしめます。歯を失ってしまうとしっかり噛みしめることができなくなり、力を出すこともできません。噛まなくなると、お口の周りの筋力も落ちてきてしまいます。「歯がない」ということは、物を食べにくいというだけではなく、全身の姿勢やバランスにも悪い影響を与えるのです。

歯を失って物を噛むことができなくなると、どうしてもやわらかい炭水化物の摂取が増え、肉などのたんぱく質や野菜類が食べにくくなって栄養が偏りがちに。そうなると筋肉を作るたんぱく質が不足して、筋力がますます衰えていきます。しかし、安定して噛める入れ歯で、本来の「噛む」機能を取り戻すことで、栄養のバランスがとれた食事が取れるようになります。また、お口の周りの筋肉が発達して見た目が若々しくなるだけでなく、脳の活性化も促すなどエイジングケアの効果も期待できます。

ご自分の歯で食事ができる人やお口に合った入れ歯を使っている人と、歯がない人や合わない入れ歯を使っている人を比較すると、認知症の発症率にも差が出ているという調査結果もあります。お口の環境を整えることが健康寿命に寄与します。

全身の健康を取り戻すため、若々しさを保つためにも、入れ歯の役割は重要です。当院では、外れたりガタついたりせずにしっかり噛める入れ歯をご提供することで、患者さまのお口と体の健康をお守りしたいと思っています。

当院では入れ歯の治療を30年以上(※)続けており、これまでに2,000以上(※)の症例を扱ってまいりました。その豊富な経験から、保険診療の範囲内でも、噛み心地が良くお口への密着性のある入れ歯をお作りしています。

当院が入れ歯を作る過程で、もっとも大切にしているのは「型取り」です。患者さま一人ひとりのお口の大きさや広がりを確認し、それぞれのお口に合わせた型取り専用のトレーをご用意。歯の並びや粘膜の形状を再現する精密な型取りを行っているからこそ、高さや噛み合わせがピッタリ合った入れ歯を製作することができるのです。

また、入れ歯をお作りした直後の調整には、週に２～３回こまめに来ていただくようにしています。患者さま一人ひとりのお口の機能に合わせてカスタマイズをし、実際にお使いいただきながら少しずつ調整していくことで、違和感のないピッタリと合う入れ歯をご提供できるのです。

(※2018年現在)

保険でお作りする入れ歯は使用できる材料に制限があるため、長年使用しているうちにたわみが出るなどの問題が生じることもあります。そこで当院では、より快適な入れ歯をお望みの患者さまに、丈夫でよく噛める入れ歯や、薄くて快適な入れ歯、目立たない入れ歯など、自費で作る特別な入れ歯もご用意しています。

自費の入れ歯はかかる費用も大きいため、当院では無理におススメすることはありませんが、それぞれ保険診療の入れ歯にはないメリットがありますので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

使用中の入れ歯がある場合は、調整します。

お口の中を検査します。

お口がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。

あごの形や頬の動きを確認し、入れ歯をつくるための「型取り」を行います。

型取りしたデータをもとに、歯科技工所で入れ歯をつくります。

完成した入れ歯をお渡しし、使い方やお手入れの方法をご案内します。